徒然なるままに詩を想う。。。 -4ページ目

『七夕』

気持ち込めて綴る文字は

愛を求める心の叫び

触れる指の温かさを

まだ知らぬ少年は空に想う


募る度に鼓動は進み

まだ見ぬあなたへ道を創る

踏み出す足に迷いが無いから

一途な少年は少女の元へ


今宵二人で短冊を読み

想いを共に致しましょうぞ

今宵深みに月が沈めば

心も共に致しましょうぞ

『Word of Life』

生まれてこれまで集め続けた
多くの言葉を銃に詰めて
空の彼方へ打ち放つよ
僕にも使えますようにと
両手いっぱいの弾丸は
それぞれに意味が込められていて
使い方を一つ間違えりゃ
自分に跳ね返り命取り

傷つくのが恐いのなら
銃を放てばいい
傷つけるのが恐いのなら
銃を捨てればいい…そして

手を揚げるんだ高々と
何も守るものが無い人生で
奪う事など許されるはずも無い
まだ分からないけどきっと
そんな気がするんだ…

呆れた顔で銃を突きつける
多くの男に囲まれて
強がる顔の裏側で
ため息と涙がこぼれる

信じる事が愚かだとしたら
銃を拾えば良い
信じる気持ち届かないのなら
瞳を閉じれば良い…そして

響く銃声が空を叩いて
男の体が縦に揺れる
赤い涙は顔に線を引く
まだ分からないけどきっと
僕は終わったんだ…

手を揚げるんだ高々と
空に向かって拳を掲げろ
言葉を胸に閉じ込めたまま
床に背中を叩きつけた
誰も傷つけない…

自分らしく幕を
閉じられるなら
それも一つの形
僕のWord of Life

『小さな二人』

木霊する数々の言霊の中で
膝小僧揺らす小さな坊や
普段開く口数の
数分の一さえ伝えられず

架け橋にならない
言葉の儚さに
深入りしすぎていた
更なる意味の追求

繋がる輪のその中で
今どんな役目を果たせる
広がる可能性を
誰とどんな風に生かせる

開きかけた口を
食い縛り閉じた
小さな坊や

鼓動する鮮明な魂の音に
我に返る小さな勇者
突き刺さる胸の痛み
篭るため息に隠した

帰り道を作らない
現代の構造に
重ね重ね感じた
自分の決意の儚さ

連なる想いの端を
今どんな風に断ち切る
見えない明日の日を
誰とどんな風に過ごせる

潤みかけた瞳
上を向き泣いた
小さな勇者

繋がる輪のその中で
今どんな役目を果たせる
広がる可能性を
誰とどんな風に生かせる

連なる想いの端を
今どんな風に断ち切る
見えない明日の日を
誰とどんな風に過ごせる

歩みだした道を
強く踏みしめた
小さな二人

『ラフスケッチ』

僕がまたいつの日にか
弱音吐けるとしたら
それはきっと温かい
あなたの腕の中でしょう

僕がまたこの声で
愛を伝えられるなら
それはきっと大切な
あなたの為だけでしょう

涙をかき集めるほど
強くなんてありません
そのあまりの量の多さに
僕も涙しちゃうから

僕がまた胸を張って
生きていけるとしたら
守る者を守って
成長したときでしょう

僕がまたいつの日にか
思い切って笑えるなら
それはきっと僕たちの
指が触れた時でしょう

『ドラえもん』

落ち着きもしない
今日の天気に
僕の心も揺らされて

届きもしない
君の住所へ
また筆を進めるんだ

悲観主義の王様に
もしも会えるなら
今の悲しみの重さも
少しはマシに思えるのにな

ドラえもんが
居ないと言う事に
君はいつ気づいたの?

思うままに
生きられないことに
僕はまだ気づきたくないの

世界が自分を中心に
回ってはいない事さえも
知らずに嘆き続ける僕は
ダメな大人のび太くん

成長しない停滞体質

『華向けの唄』

立ち止まったまま過ぎていく
多くの時間の中で
君は涙流し続ける
前の跡も消えていないのに

制限時間を知らせる
チャイムはとうに風に消されて
揺れる心に気づかぬように
針の音は鳴り響く

変わらないものなど無い
そんな簡単な答えを
口に出せないまま
震える指押さえ唇噛む

今君に僕から最後のプレゼント
華向けの唄を声の限りに
歌うから心の隅にでも
流してやってくれはしないだろうか?

もう僕ら同じ道の上では
出会う事はおそらく無いだろう
応援の意味を持つ花束を
君に渡したら僕は進むよ

変わらないものなど無い
そんな簡単な答えを
君と見つけてしまうとは
少し皮肉にも感じるけど

今君に僕から最後のプレゼント
華向けの唄を声の限りに
歌うから過去の記憶にでも
残してやってくれはしないだろうか?

もう僕ら背を向け新しい道
踏み出す足を持っているから
応援の意味を持つ一輪の花
胸に刻んで君は進むよ

僕らは今進むよ
道は限りなく…

『真実』

あなたが望むのなら
今真実を告げよう

あなたが微笑むのなら
今全てを見せよう

多くの嘘とまやかしの中で
組み立ててきた悲しみのパズル

崩すにはまだ少し早いけど
守るほどの価値は無いから

あなたが望むのなら
今一度口を開こう

あなたが微笑むのなら
今一度愛を語ろう

幾度にも重なった霧の奥に
あなたが今でも待っているなら

『約束』

いつかもしも
僕が視力を失っても
あなたが居ると分かるように
いつも側で笑ってて

いつかもしも
僕が両足失っても
あなたが消えてしまわぬように
ぎゅっと両手を握ってて

いつかもしも
僕が両手を失っても
あなたの温もり忘れぬように
優しく僕を抱きしめて

いつかもしも
僕が心を失っても
あなたと幸せ掴めるように
耳元で"好き"と囁いて

いつかもしもの
二人の約束

『ジグ』

君の名は何だい?
男はつぶやく
無口な猫は
眼を見つめたまま

その傷はどうした?
男は続ける
無口な猫は
足引きずったまま

守るべき者など
俺には無いのさ
君も同じなんだろ
生きる意味探しているんだろ

寂しくないなんて言えば
それはきっと嘘になる
振り返らないなんて言えば
余計に気になる

側に居てくれよ
どうか頼むよ
無口な猫が口を開いた
壁は崩された

君に名をつけよう
男は空を見る
小柄な猫は
眼を見つめたまま

こんな名はどうだい?
男はジグと呼ぶ
小柄な猫は
首を傾げたまま

守るべき者など
無いと言った俺だが
多分違う気がする
失った事忘れたいんだろ

怖くは無いなんて言えば
それはきっと嘘になる
再び無くす事思えば
余計に気になる

側に居てくれよ
ずっとずっとだ
一鳴きだけした猫
迷いの無い声

守るべき者など
無いと言った俺だが
それは嘘に終わった
君が側に居る限り

怖くは無いなんて言えば
それはきっと嘘になる
再び無くす事思えば
余計に気になる

側に居てくれよ
男はつぶやく
ヒザの上の猫は
静かな寝顔で

小さく頷いた
確かに頷いた

『ff』

悲しみの奥に光があるなら
一体それは何色だろう
下向いたまま歩く街は
いつもほどの輝きを見せなくて

悲しみの声で歌を歌えば
一体誰が振り向くだろう
灰色の音符に胸を刺され
涙さえも流れていくんだ

フォルテッシモの風を使って
君の元まで泳いで行こう
開いた腕の間に虹が
綺麗に流れるその日まで

悲しみの道に雪が降るから
なぜだか少し寂しく感じる
震える指にかかる白息
全てで君を包み込めば

フォルテッシモの時を使って
寂しい期間消してしまおう
閉じた扉の音も戻して
明るく輝く未来へ行こう

フォルテッシモの風を使って
君の元まで泳いで行こう
開いた腕の間に虹が
綺麗に流れるその日まで