徒然なるままに詩を想う。。。 -5ページ目

『戦場の猫』

降り止まない雨を浴びて
少年はふと空を見上げた
いつまで続くのだろうか
この雨もこの争いも…

全身に雫を纏った
気にする事無く前を見つめる
張り詰めた空気を裂いた
小さな猫の鳴き声

無垢な瞳に時を
少しだけ奪われて
すぐに我に戻った
そんな時じゃないのに

少しだけ命を
思い出してしまった
奪ったり奪われたりの
今は必要ないのに

少しだけ生きたいと
思い始めてしまった
そんな保障はどこにも
無いと分かってるのに


降り止まない雨はまるで
二人の距離縮めるように
いつまでも舞い降りた
濡れる…側においでよ

全身で猫を包んだ
この子の震えが止まるように
緩やかな空気を裂いた
銃弾の響く音

無垢な瞳に時を
少しだけ奪われて
すぐに我に戻った
そんな時じゃないのに

少しだけ命を
守りたいと思った
少年は安らぎよりも
猫の命選んだ

少しでも遠くに
逃げてもらえるように
強く猫を叩いたのに
動こうとしなかった

少年は胸を痛めた
そんな時じゃないのに

猫の足元に銃を
向けて一度放った
悲しそうな声を上げて
猫はその場を離れた

銃声に誘われて
無数の近寄る足音
目を閉じた少年の耳
猫の声が聞こえた

『5色愛』

指先に秘めた想いを
誰に託そう
限られた熱い想いを
誰に見せよう

数える程の出会いの中で
特別な一人に巡り合う幸せ

奪う事で幸せを願う者
奪われても尚愛していく者
望んだ愛の形は普遍的で
それまでの道程が違うだけ

例えこの左手が空になろうとも
最後の愛を君に伝えよう

指先に光る想いは
君に届くかな
先を願う希望の光は
君を灯すかな

数える程の出会いの中で
特別な一人に巡り合う幸せ

奪う事で幸せを願う者
奪われても尚愛していく者
望んだ愛の形は普遍的で
それまでの道程が違うだけ

例えこの想いが泡になろうとも
最後の愛を君に伝えよう

僕の最後の光が君の
指先に灯るなら

『from you』

君から届いた多くの手紙が
机の上から溢れ出したから
片付けようと思っていたのに
気づけば全て読み返してた

顔が赤くなるほどの言葉が
胸に詰まって涙が流れ出るの

"出会えて良かった" 君のその言葉
100倍にして返してあげよう
僕がこれから生きる長い道のりを
持て余す事無く君に捧げよう

顔が赤くなるほどの言葉が
胸に詰まって涙が流れ出るの

"出会えて良かった" 君のその言葉
100倍にして返してあげよう
僕がこれから生きる長い道のりを
持て余す事無く君に捧げよう

君から届いた多くの手紙が
机の上から溢れ出したから
片付けようと思っていたのに
気づけば全て読み返してた

『ブービーライオン』

世は贅沢に満ち溢れ
口を開けてればエサを得て
本能を投げ捨てて
流されるままに生きるだけ

知ってしまった甘い蜜の味
そうそう楽にゃ忘れられないの

ブービーライオン 感謝すら
知らない誰も教えてないもの
いずれ来る時代の変化に
適応は出来ない途絶えていくだけ…

なぜだろ今日はおかしいな
口を開けててもエサがこない
倒れている親ライオン
気づきもせずにただ愚痴をこぼす

知ってしまった甘い蜜の味
気遣うなんて気がつかないの

ブービーライオン 空腹を
知って初めて命を感じる
訪れた時代の変化に
適応は出来ない途絶えていくだけ…

ブービーライオン 限界を
迎えて初めて自分を責める
訪れた時代の変化に
適応は出来ない途絶えていくだけ…

『足跡』

僕は気づいてるんだ
君が毎晩ここに来ること
僕の家の前で立ち止まって
ドアも叩かずにそっと去っていく

僕は気づいてるんだ
君が毎晩耳澄ますこと
僕の歌を壁にすがり付き
目を閉じて聞いて去っていく

風の吹く夜も
雨の降る夜も
君は僕の元へとやってくる

僕が朝目覚めて一番の仕事は
ドアを開け君の足跡見ること
小さな足跡ドアで跳ね返り
ブーメランの様に戻っていく

僕はその足跡の姿の君に
こうして愛の歌を贈ろう
今夜君が耳を澄ませた時
心まで染み入るように

僕の居ない夜も
君が辛い夜も
変わらずドアに耳をあてがう

僕が朝目覚めて最初の幸せは
ドアを開け君の足跡見ること
小さな足跡ドアで跳ね返り
ブーメランの様に戻っていく

僕はその足跡の姿の君に
こうして愛の歌を贈ろう
今夜君が耳を澄ませた時
心まで染み入るように

君の胸にも僕の足跡を

『木の実』

小さな木の実落としながら
歩いてきた長い道のり
どれくらい経ったのだろうか
あの場所を僕が巣立ってから

木の実を転がし足で踏んで
土に潜らせ眠りにつく
年月を超えて再びまた
太陽の光を浴びるために

同じ時過ごしたのに
僕よりも君は育ってく
振り向けば遠くに見えてる
凛と胸を張った大木

木の実を転がし足で踏んで
土に潜らせ眠りにつく
年月を超えて再びまた
太陽の光を浴びるために

進む道は決して一つじゃない
僕が例えどこに辿り着いても
君は着いてこれるよ
君と僕の間の道はただ一つ

君の両手いっぱいに
抱きかかえられた
幸せの木の実

『宝石』

流れるままに生きていた
今までの僕を見つめて
こりゃうまくいかないはずだ
そう思える僕は大人になれたのかな

僕は小さく丸い宝石で
自分の意思気づいてもらうよりも
気づいてくれた人にだけ想い
告げる事を"逃げ腰"選んでたよ

時の流れも自然の変わり目も
力じゃどうしようもないけれど
僕にも出来る小さな努力
投げ出さず諦めず光らせていたい

触れる者傷つける事
恐れては一人でヒザ抱え
"何も無くて良いんだ"と
強がりの様な弱音吐いてた

君は小さく丸い宝石で
落とすとすぐに見失いそうで
僕が居なきゃ守ってあげなきゃ
その気持ちが愛だと後から気づいたよ

身の回りの全てが君と一つに
重くなんて全然感じないよ
光る事の無い指の先まで
近い未来大切な君と一つになりたい

時の流れも自然の変わり目も
力じゃどうしようもないけれど
僕にも出来る小さな努力
投げ出さず諦めず光らせていたい

身の回りの全てが君と一つに
重くなんて全然感じないよ
光る事の無い指の先まで
近い未来大切な君と一つになりたい

『ただいま』

疲れを十分に吸い込んだ
重い足を引きずって
続く階段を上り
小さなドアカギ開ける

静かに開くドア
暗い闇が迎えてくれるの
頑張った自分に向けて
優しく告げるの"おかえりなさい"

毎日は過ぎてく
君の香りだけを残して
挫けそうな夜だって
気づけば朝が届くの

ため息も増えてく
意味を求めすぎちゃって
投げ出しそうな時でも
平気さ君が包んでくれる
夜がきっと来るから

毎日は過ぎてく
君の笑顔だけを並べて
泣きそうな夜だって
胸を熱くさせるの

"ただいま"と大声で
君に向けて叫ぶよ
どんな辛い毎日も
平気さ君が迎えてくれる
夜がきっと来るから

『裸の王様』

空の無いこの部屋は
僕の一番のお気に入り
筒抜けてくる風が
心癒してくれるの

耳を澄ませばほら
君にも聞こえてくるだろ
多くの笑い声
幸せな気分になれるだろ

夢に夢見ているの
僕が物語の中心
何も怖くは無いもの
僕はこの世の王様だから

とても軽い財布は
僕が自由な証拠さ
走る足取りも軽く
今日も加速してるの

回り見渡せばほら
君でも気づくだろう
みんなの視線浴びて
ヒーローにもなれるだろ

夢に夢見ているの
僕が全ての創造者
何も怖くは無いもの
僕はこの世の王様だから

『ネーム』

掲げた旗に意味があるから
君の前に道が出来る
さぁその名を刻むが良い
精一杯の大きな文字で

揺ぎ無い風も色づいた空も
みんなそれぞれに想いをはせる
砕け散った残像に埋めた
後悔を掘り起こす事の無いように

探すんだ君だけに与えられた
かけがえのない大切な名前(ネーム)

流した汗を乾かすだけの
熱い気持ちが道を創る
さぁその名を刻むが良い
文句無しに最高の筆で

探すんだ君だけに与えられた
かけがえのない大切な名前(ネーム)

掲げた旗に意味があるから
君の前に道が出来る
さぁその名を刻むが良い
精一杯の大きな文字で
文句無しに最高の名前(ネーム)