『華向けの唄』 | 徒然なるままに詩を想う。。。

『華向けの唄』

立ち止まったまま過ぎていく
多くの時間の中で
君は涙流し続ける
前の跡も消えていないのに

制限時間を知らせる
チャイムはとうに風に消されて
揺れる心に気づかぬように
針の音は鳴り響く

変わらないものなど無い
そんな簡単な答えを
口に出せないまま
震える指押さえ唇噛む

今君に僕から最後のプレゼント
華向けの唄を声の限りに
歌うから心の隅にでも
流してやってくれはしないだろうか?

もう僕ら同じ道の上では
出会う事はおそらく無いだろう
応援の意味を持つ花束を
君に渡したら僕は進むよ

変わらないものなど無い
そんな簡単な答えを
君と見つけてしまうとは
少し皮肉にも感じるけど

今君に僕から最後のプレゼント
華向けの唄を声の限りに
歌うから過去の記憶にでも
残してやってくれはしないだろうか?

もう僕ら背を向け新しい道
踏み出す足を持っているから
応援の意味を持つ一輪の花
胸に刻んで君は進むよ

僕らは今進むよ
道は限りなく…