徒然なるままに詩を想う。。。 -2ページ目

『約束』

明日の見えない
僕と君との
心を繋いだ
小さな約束

叶エバ良イナと
空に向かって
重ねた想いは
星と流れる

流れ流れて
アナタに届け
約束の日まで
消えないように

巡り巡って
アタシに届け
約束の日まで
泣かないように

『華』

皆の視線全身に浴びて

胸を張り咲き誇る小さき華よ

辛い事もあるだろう

悲しい事もあるだろう

それでも絶えず与える温もりに

心静まり癒される

可憐な小さな華よ今宵も

皆の心に咲き誇れ

『-cm-二人の距離-』

唇を伝う温もりじゃ
満足できないこんな夜は
触れ合う指先濡らして
溶け込んでいく愛の唄

失う事が恐れるから
誰も潜り込めない程…
もっと奥に奥に…

交わるリズムがハィになる程
まともな理性が灰になる
不埒な風見鶏が朝を告げるまで
マイナスな距離に全て預けて…


馴れ合い的な濡れ合いに
脱力感さえ感じては
なお求め合う底なし沼に
のめり込んでいく愛の唄

離れる事を恐れるから
誰も潜り込めない程…
もっと側に側に…

ぶつかるリズムがコァに響けば
乱れた天使が空に舞う
壊れた羅針盤が明日を示すまで
マイナスな距離に全て預けて…

マイナスな距離に不安預けて…

『指先』

想いを込めたこの指先の

熱はアナタに届くでしょうか


今限られた言葉の中で

今限りない感情を外に


文字の便りを電波に乗せて

遠く離れたアナタの元へ


指の震えもそのまま届け

『バタ足』

目覚めた朝
温い空気
立て続けに溢れ出すアクビ

壊れた窓
消えた繋ぎ目
流れる様に飛び出した光

七色の橋を逆さに昇れば
眩しいほどの海に出れるの

体全てが自然と重なる
この一時は空飛ぶ人魚

薄汚れた苦い空気
胸いっぱい吸い込んだら

ツギハギだらけの世界にめがけて
足振りかざし精一杯バタ足

揺れる波と風と声に
包まれたまま泡になりたい

暮れる闇と雲と音に
包まれたまま底に潜るの…

『正夢』

眼を開いた

君を見つけた

その時僕には確かに見えた


手を伸ばした

君に届いた

その時僕から孤独が消えた


寂しい夜に終わりがあるなら

僕は一人で瞳を閉じる

今夜再び夢の世界で

大切な君を一目見る為

『桜燃ゆる』

片手だけで数え切れない
歪んでしまった恋の狭間
お子様な僕を君はきっと
頼りないと感じただろう

悩んでばかりも居られないから
次の炎燃やしましょうか

君と迎えた春を愛して
今ここに付箋…桜燃ゆる
眼に映る炎抱きしめたまま
春探す夏が産声上げる


飾りだけにプライド注ぐ
方輪落ちの恋の列車
皮肉にも僕は君に衝突
触れ合わなけりゃ嘘になるだろ

遊んでばかりも居られないから
本気で炎燃やしましょうか

君と迎える春を信じて
止まらずに加速…桜燃ゆる
身を包む炎炭になるまで
春行きの夏が汽笛を鳴らす


季節は巡り秋を迎えて
見上げた空に…桜燃ゆる
じきに来る冬に備えて
二人空高く炎掲げる

桜燃ゆる…桜燃ゆる…

『楽園-eden's green-』

地上の遥か上空に

浮かぶ小さな球体の島

現世の争い眺めるマリアが

未熟な天使にこう言った


"あまりに醜い浮世絵の

未来を汝が救いなさい"


背中に生える羽を抜き

天使の背中に手をかざす


"今汝の背に希望を託す

どうか世界が滅びる前に"


背中が光に包まれた後

立派な翼を手に入れた


天使は地上に舞い降りて

争いの根を引き抜いた

使命の裏に奪った命は

風に流れてエデンの園へ


マリアの元に集った命は

眩しい光に包まれて

新たな命に生まれ落ち

再び地上に舞い戻る


歴史は繰り返さぬように

天使とマリアは心で願う

人の造りし悲しみを

エデンで覗きし神達の声

『実瞳』

どの言葉が真実で

どの言葉が偽りだろう


都合良い事だけ信じるならば

いっそ嘘まで信じればいい


一つ疑う心を持つならば

全て疑って見捨てればいい


争う事で生まれる言葉に

どんな強さも感じない


嘘と真の実を見分ける

素直な瞳をどうかあなたへ

『太陽』

透き通る夏 駆け出した足
まだ加速は止まる事を知らない
ぶつかるぞ壁に
突き抜けて行こう
太陽は空に浮かんでる

何も怖くないなんて言えば
嘘になるけれど
立ち止まるよりゃマシだから

誰も彼もが走る人の波に
飲まれてりゃ
恥ずかしさも全て吹き飛んで

抱き締め切れないこの暑さ
だから逆に飛び込んで行きましょう!

透き通る夏 駆け出した足
まだ加速は止まる事を知らない
ぶつかるぞ壁に
突き抜けて行こう
太陽は空に浮かんでる

太陽は今日も浮かんでる

流した汗も涙もため息も
塩水でさっと洗いましょう!

透き通る夏 駆け出した足
まだ加速は止まる事を知らない
ぶつかるぞ壁に
突き抜けて行こう
太陽は空に浮かんでる

太陽は今日も浮かんでる