『バタ足』 | 徒然なるままに詩を想う。。。

『バタ足』

目覚めた朝
温い空気
立て続けに溢れ出すアクビ

壊れた窓
消えた繋ぎ目
流れる様に飛び出した光

七色の橋を逆さに昇れば
眩しいほどの海に出れるの

体全てが自然と重なる
この一時は空飛ぶ人魚

薄汚れた苦い空気
胸いっぱい吸い込んだら

ツギハギだらけの世界にめがけて
足振りかざし精一杯バタ足

揺れる波と風と声に
包まれたまま泡になりたい

暮れる闇と雲と音に
包まれたまま底に潜るの…