『小さな二人』 | 徒然なるままに詩を想う。。。

『小さな二人』

木霊する数々の言霊の中で
膝小僧揺らす小さな坊や
普段開く口数の
数分の一さえ伝えられず

架け橋にならない
言葉の儚さに
深入りしすぎていた
更なる意味の追求

繋がる輪のその中で
今どんな役目を果たせる
広がる可能性を
誰とどんな風に生かせる

開きかけた口を
食い縛り閉じた
小さな坊や

鼓動する鮮明な魂の音に
我に返る小さな勇者
突き刺さる胸の痛み
篭るため息に隠した

帰り道を作らない
現代の構造に
重ね重ね感じた
自分の決意の儚さ

連なる想いの端を
今どんな風に断ち切る
見えない明日の日を
誰とどんな風に過ごせる

潤みかけた瞳
上を向き泣いた
小さな勇者

繋がる輪のその中で
今どんな役目を果たせる
広がる可能性を
誰とどんな風に生かせる

連なる想いの端を
今どんな風に断ち切る
見えない明日の日を
誰とどんな風に過ごせる

歩みだした道を
強く踏みしめた
小さな二人