『揺れる水面に贈る歌』 | 徒然なるままに詩を想う。。。

『揺れる水面に贈る歌』

風も無いのに揺れる水面は
君の涙を全て包んで
届かないのに歌うメロディ
そっと胸に閉じ込めたまま

人の想いに触れる無謀と
胸に刻んだ傷を恨めば
流す涙も価値を失い
無駄な時間を過ごすだけなの

かける言葉持たない
並んだ僕の目は
潤んだ渦の中に
飲み込まれかけていて

どうしてなんだろうね
そんな時じゃないのに
綺麗に見えるのは
僕は酷い奴なの

どうしてなんだろうね
そっとしてあげたいのに
肩抱き寄せてしまう
僕はずるい奴なの

風も無いのに揺れる水面は
君の涙を全て包んで
届けようと贈るメロディ
ずっと君を抱きしめたまま