『蜜』 | 徒然なるままに詩を想う。。。

『蜜』

小さく咲いた赤い花

風で揺らめく花びらに

脚を下ろしたアゲハ蝶

羽を休ませ蜜を吸う


渇いた喉を潤し休んだ

日照りの強い初夏の午後


暑さに泣いた赤い花

蜜枯れ果てた花びらに

脚を下ろしたアゲハ蝶

羽を休ませそっと言う


何かが欲しくて来るわけじゃない

ただこの一時過ごしたいだけ


乾いた花びら涙で濡れた

日照りの強い夏至の午後


暑さを超えた赤い花

笑顔が戻った花びらに

脚を下ろしたアゲハ蝶

羽を休ませ蜜を吸う