『かぐや姫』 | 徒然なるままに詩を想う。。。

『かぐや姫』

いくら寝てもいくら覚めても
見える景色と太陽は同じ
こんな世界にため息ついた
あなたはまるで迎え待つ姫

声かける者に見向きもせずに
ただ生き甲斐を求めてみても
過ぎ去る景色を留めないから
心はいつも空車状態

空を幾度と見つめてみても
汚れた雲に眼が霞むだけ

現代に舞い降りた姫は
目的も無く町を歩く
近寄る男も器だけ
全てをかけて挑む者は居ない

触れ合う袖に一夜寄せれば
今宵の月が近く見えるの?

現代に舞い降りた姫は
上辺だけの優しさに触れ
濡れ合う真意は愛か涙か
故郷の温もり思い出して眠る

現代に舞い降りた姫に
月の迎えが来た夜に
出した答えは嘘か誠か
乗り手の居ない馬車は闇に消える