『Dead Line』 | 徒然なるままに詩を想う。。。

『Dead Line』

暗い暗い 小さな部屋の中で
君は白いキャンバスに 一人向き合う

その透きとおった白い肌に
銀色の絶望を通せば
君の右手は 鮮やかな
赤を纏った筆になる


白い壁を 赤い絶望に染めていく君は
まるで一種の 芸術家にさえ見えて

瞳に写る 君の姿は
伝える言葉を探す子供
枯れた心に つたう涙も
深い闇に閉ざされてしまう


暗い闇は やがて灯りを取り戻し
君と僕の心も 解き放たれる時がきっとくるから

赤く染まったキャンバスの
その向こうに見える一線を
どうか越えずに 君の全てを
厳しく愛し続けて欲しい

僕らは再び生まれ変わる

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ネット上で知り合ったリストカッターの友人に捧げた詩。
軽い言葉なんて必要としていない彼女に
自分は何かを伝えられたのだろうか。